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 波島流 日本舞踊とは !

波島陽子

子供の頃からNHKの大河ドラマのフアンであった波島は、「平家物語」や「赤穂浪士」「宮本武蔵」等々時代劇にはまっていった様です。
20歳を過ぎた頃、満を持して浅香光代事務所の門をたたくわけですが、入門して半年も経たないうちに「野川由美子公演」に出演。  
浅香事務所にいたからこそ出来たことですが、それはそれはスパルタだったようです。
ただ、驚くべきことは想像を絶するそのシゴキに耐えたことでしょう・・・!

恵まれた環境下で全国の大舞台に次々と出演できたのもこの事務所を選んだ先見の目があったと言っても良さそうです。
しかし、力をつけていくと同時に本人の心には多くの悩みを抱くようになりました。
ご存知の様に浅香流は女剣劇で名を馳せた独特の流派です。 大衆演劇の総本山と言っても良いでしょう!
芸養女としての扱いは彼女にとって恵まれた環境で感謝の気持ちでいっぱいだったようです。

しかし、芸を極めようとすればするほどその探究心から自身への不満が増す毎日でした。
職業柄、歌舞伎やお芝居、舞踊の会等々をよく目にし、それだけに目が肥えていったのだと思います。

そこで一念発起し仕事の合間を縫っては、西川流のお師匠さんに、そして花柳流のお師匠さんにと指導を仰ぐ日々が続きました。 
今だから言えますが当然すべて自分の時間を見つけ師匠の目を盗み、内緒での猛稽古の連続です。
美しい舞踊を踊りたいという信念は着々と実を結び、全国から上京して習いに来る浅香流のお弟子さんに師匠に代わって指導をするまでになりました。
ここで驚くことは、芸能界、つまり芸仲間やスタッフにもまれても常に自分を見失わず純粋に芸道に打ち込めたことでしょう。

平成16年に浅香事務所を退職したので独立して今年で丁度10年になります。
ここで波島流を興す訳ですが、このときから私は彼女のプロデュースを引き受けました。

最初は、全国の指導者や新舞踊愛好家の皆さんの為に「振付作品」を作ることを主眼にしていました。
そこで最初に制作したのが「女鬼龍院」と「風流水景色」の2作品だったのです。
これはネットを通し、本当に多くの皆さんにご利用頂きました。  
勿論、この作品の収録に立ち会いましたが、その舞姿には感心しきりの大感動でしたね!

そうこうしているうちに1人2人と踊りを習いたいという生徒さんが集まり出したのです。
丁度大手旅行会社との着物催行イベントを専属契約をしていたので、まるでゲルマン民族のように浅草内のお稽古場を渡り歩き、そのスケジュール作成の大変さが今考えたら夢のようです。

生徒数が40名を超え、もうお稽古場を渡り歩くことが出来なくなった頃、現在の専属のお稽古場を新築しました。
彼女の叔父が工務店をやっており、愛情いっぱいの素晴らしいお稽古場の誕生でした。
独立の年に最愛の母を亡くし、このお稽古場を見せられなかったことがさぞ心残りだったことでしょう!
お稽古場を作ってくれた叔父もこのお稽古場の作業で長い工務店の生活に幕を降ろしました。
他人(ひと)ごとでない不思議な出会いでした。

平成26年10月現在、生徒数は80名に到達しました。
振付作品(DVD)愛好者も全国でなんと100名を超えました。
この愛好者の中には多くの老舗流派の先生方もいらっしゃいます。先生方の生徒さん等々を含めると相当数の皆さんが波島作品に関わって下さっていることが分かります。
とてもひと言で言えることではありませんが嬉しくも素晴らしいことですね。

ここで不思議なのが、何故こんなにも多くなったかという現実です。
勿論、私はその理由をハッキリ知っています。
お客様の窓口になり、多くのメールやお手紙・電話を受けるのは私だからです。
皆さん一様に「美しい!」「もう陽子先生の作品しか踊れない・・・!」等々、なんとも嬉しいお言葉のオンパレードです。

波島は、ことあるごとにこうつぶやきます。
「日本舞踊の世界は本当にお金がかかる・・・! でも、そうして今までの様なやり方でいったらとても若い人は日本舞踊に馴染むことは出来ない・・・」 と。
そこで、月謝は勿論、お稽古時間は50分。 発表会は2年に1度で、本当にお小遣い程度を貯金してたら舞台に上がれる・・・という若者にとってまたとない環境を整備したのです。

ここまで来て最近よく聞かれることがあります。
「波島流って何ですか??・・・」 と。
私もようやく波島の求めていることが明確に表現できるようになりました。
家元波島陽子自身、決して自分からそうしたことを決して口にすることはありませんが、私がはっきりとそのご質問に答えるとしたらこうです。

優しい心、想いやる心、敬う心、感謝できる心、 そうした人としての優しさに羽織らせたいのがお着物だと言います。波島の日本舞踊が美しいのはその心にあると言って過言ではありません。 日本舞踊は心で舞ってこその伝統芸だからです。 波島が作品を創るとき、生徒さんに教えるときのこだわりです

そうなんですね! このこだわりこそ波島陽子の真髄と言って良いでしょう!! これが波島流です。
心の持ち方ばかりは格好だけでは出来ないのです。 謙虚さが優しさを誘い、笑顔が勇気を与えてくれる。 
そっと話しかける挨拶(ことば)に幸せさえ感じる!  心とは、理屈ではないのですね!
そうした心の持ち主が舞う姿に映るのは美しさと感動なのです。 波島はそう伝えたいのでしょう!

礼節をわきまえ、常に謙虚でいてそれでいて優しい。 命令したり、威張ったり等々この世界で見るその姿を波島から見ることは不可能なのです。
人間だから、裏があるだろう・・・!!  きっとそう言いたい人もいて当然だと思います。
残念ながら波島は心の底から人を愛せる素晴らしい指導者なのです。

私がこのような文面を綴ることも本人に相談したら却下されるでしょう!!  決して人を押しのけたり、自慢をしたり、自分が自分がなどに縁のない人です。

「挨拶」という大切なことがありますが、中には非常に挨拶の苦手な人もいます。
営業マンのように、「おはようございます」「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」が明るくはっきり言えれば良いのとどこかが違います。
つまり、心のない言葉(あいさつ)は決して響かないのです。
ベテランらしき営業がいかにも愛想よく挨拶しているシーンに時々出会いますが、それはみな違います。
私はこのことで波島と話したことは一度もありません。

挨拶ひとつとって言えば、その殆どが「義務」の中で仕方なく行われているだけです。
よくお店で店員同士が世間話をしている光景に出くわすことがありますが、話の最中にお客様が来るわけですね!、急に態度を変えて「いらっしゃいませ・・・」と言われても、それはマニュアル化された作業のひとつでしかないのです。
私も社員教育や講演で多くを話してきましたが、結局すべての原点は「挨拶」でした。
挨拶は代償を求めない自らの一方行為でなければいけないのです。

恋人に声をかける! 生まれたばかりの赤ちゃんに声をかけるその優しさや思いこそ挨拶なんですね。
私の知っている人でもそれが如実に出たケースがあります。
あることがあって、スタッフに会社の鍵を預けておきました。  あることがあって、いつしかそのスタッフは会社に出て来なくなったのです。 そうですね!半年も経過しても何の音沙汰も無いのでとりあえず鍵を返してもらうことにしたのです。
白い封筒に鍵が1本入っているだけでした。
何の言葉もないその封筒を見て、とても淋しい気持になったことを覚えています。
つまり、感謝以前であって礼節の無いなにものでもない事実なんでしょうね!

少し余談が多くなりましたが、つまり心の通わない、伝わらないものは決して心は開かないということでしょう!
相手に伝わってこそ人としての価値が見いだせるのです。
謙虚な心、そうした優しい心に羽織らせたいのが着物・・・・・!! なんて素晴らしい!
その心をもって舞うのですからどんなにか美しいことでしょうね。

この心根こそ「波島流・日本舞踊」だと断言して憚りません。

得てして人間には欲が出ます。 その欲こそが醜さを招くことは言うまでもありません。
「えっ! そんな人居るの???」 そう思うでしょうね!
いつだったかある生徒さんが、「私にとって先生は人間国宝です」と言った人がいました。
そうではないのです! 波島に決して驕(おご)りはなく、ただ人を大切にする優しさがほんの少しずつですが伝わってきているように思えるのです。
そんな心根に合わせ、波島のその極めたいと思う心が人々の感動を呼んでいます!

「日本人だから着物くらいは着れるようになりたい!」「日本人だからしぐさや振る舞いを身につけたい!」等々の夢や憧れをもって教室にやって来ます。
「自分は踊りは踊れる方だ!」・・・ と内心思っている生徒さんもいると思います。
いろんな会の舞台を見ても痛く感じることがあります。 自分は上手いんだ・・・とか、私が師匠だ・・・等々!
実るほど頭を下げる稲穂かな・・・という言葉がありますが、どこの世界でも上に行くと偉いんだ等々勘違いしている人がいますが、他人のふり見て我が身を正すことが必要ですね。
残念ながら、それが出来ない人の方が多いという現実です。
波島の謙虚さはそんなところにはありません。 常に控え目で心に深みみたいなところさえ感じます。
「私なんてまだまだ!」「私より上手い人は本当にいっぱいいます・・・!」と言いながら日本舞踊を極めたいとする生活姿勢は見逃すことはできません。

多くの人が大切な心を失ってしまった昨今、誰にもあるそれぞれの素晴らしいその心に波島は素敵な着物を羽織らせようとしているんだと思います。
波島教室の生徒さんがみなさん素晴らしいのは、心が心を招ぶからなんでしょう!!
家元 波島陽子はそんな素敵な生徒さんに囲まれて本当に幸せですね 。




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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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