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 役者になりたい

夢ー1

北海道がほぼ38℃前後という5月には考えられない異常気象が起きていますね!!

これら猛暑の中、相変わらず波島教室は連日猛稽古が続いています。
とんでもない数に膨れ上がったお弟子さんや生徒さんの数は半端ではありません。 お稽古に通う殆どの皆さんは趣味であったり、日本の文化が好きでと着物姿の美しさに挑戦しながら頑張っていますが、その他はプロであったりプロを目指したりの若者たちが日々夢に向かって頑張っています。

役者になりたい。 殺陣をやりたい。 昨今は本当に多いんですよ。 

プロになる秘訣というか一番大切なプロへの条件を今回は少しお話してみましょう。

昨今、諸外国からの観光客が増え、お客様は日本に「忍者」や「芸者」・・・・と言ってやって来ます。
従って、浅草でも例にもれず着物レンタルのお店が本当に増えましたね。
波島陽子日本舞踊教室にも年間2000人もの外国人観光客が訪れ、振袖体験や日本舞踊体験を楽しんでいます。
それら外国からの観光客の皆さんは何が一番の「目的」で来日するんで頌か!? 10年以上の体験に関わったこの目でハッキリ言えるのはその殆どが「日本は美しい」と感じている事実です。

では、何故波島陽子日本舞踊教室はこのような体験も受けるようになったか!?
ここが一番の問題です。 波島は最初教室を運営するなど全く考えていませんでした。 全国の日本舞踊愛好者のみなさんに、上京しなくても新しい作品を覚えられるという「振付作品(ビデオ)」の制作が一番の目的でした。
ところが、1ケ月・2ケ月と経つうちに1人・2人と生徒さんが踊りを習いたいとやって来ました。
そこで波島教室は家元の波島陽子が日本の若者に伝えたいことがあって教室を開校したのです。 つまり、本物の芸を伝えたいがそれでした。
従ってビデオは製作するものの、本質は日本舞踊の指導が主流になったのです。 波島陽子は女剣劇で一世を風靡した「淺香光代師」に長年師事し、舞台女優として全国の大舞台で活動を続けて来たのが財産でした。
運が良かったのは、淺香事務所には直属のお弟子さんは2名だったということです。淺香氏はご存知のように股旅ものが多くその殆どは男役でした。 ですから相手役として恋人役や娘役は全て波島陽子が務めていた訳です。 考えてみたらラッキーでしたね。
おかげで、しごかれてしごかれて腕を磨けたという訳です。

淺香事務所はお芝居の傍ら日本舞踊も教えていた関係で波島は退団後そのチャンスを自分のものに出来た訳です。
お芝居が好きで、歴史が大好きな波島はメキメキと腕をあげ、その意欲が西川流や花柳流にもその教えを乞う機会を得て独立時に波島流を創流できました。

さあ!これからが本題です。
私も時代劇は大好きで3歳くらいから東映の時代劇や日本舞踊・芸者さん等々の環境が身近だったせいか、時代劇評論家を超越したところに様々な知識が身に着いていました。
それが「着物の美しさ」についてでもありました。  ただ単に着物の美しさと言いますが、東映の時代劇全盛時の映画を観るとその美しさは際立っています。
おそらくエキストラまで日本舞踊を習っていたんじゃないかと思わせるくらいなそれは素晴らしい美しさです。
つまり、着こなしですね。 
これは日本舞踊の心得がある無いでは大きな違いです。 裾さばき、仕草等々その振る舞いはとても言葉で表現できるものではありません。 勿論昭和という時代背景、生活環境や日本独特な生活様式(文化)も見逃せません。

美しいしぐさで表現できない・・・、仕方ないと諦めていないから努力を続けるのですが、昨今は踊りひとつできない若者が着物を着てただかっこいいで剣を持ったところで全く絵にはなりません。
アイドルブームで、ただ人気があるからと人気優先でキャスティングしたらどうなるでしょう!? それはもう耐えられないくらいひどいものです。
本物は嘘をつかない。 まさにそれが日本舞踊です。つまり、着物を着て動くということはとても難しいものです。 時代が時代だけに最近の浴衣はフリルの着いているものさえあります。

外国の人との違いは、血の中に日本人があるからこその美しさです。 それは時に生活環境であったりするのかもしれません。

私は先日秋田県湯沢市というところに行って来ました。
お座敷で芸妓さんをよんで楽しむなど平成の初めころ音楽家の山本直純先生と行って以来でした。 当時は先生と一緒に3年ほど全国の温泉に出かけたものです。 山本先生はご存知「男はつらいよ」のあの寅さんの主題歌を作った先生です。
先生はお座敷遊びが大好きでした。 まったく東映の時代劇に出て来るようなそれです。
その頃納得したのが本物の芸でした。  とても若い芸者さんでは務まらないプロ中のプロでしたね。 芸の力を思い知らされた瞬間でもありました。
世界的に有名な芸術家の根底を観るようで学びの多かったこと。  従ってなかなか若い芸者さんではあの魅力は出せませんでしたね。  
ところが、湯沢市の芸妓さんの素晴らしかったこと。
私はここである核心を今更に持ちました。 それは心の持ち方の素晴らしさとともに「感性」も大切だということです。 感性、センスと置き換えても良いかも知れません。  これが不思議な「魅力」なんですね。
ここに執着している湯沢の芸妓連の主宰者は見事としか言いようがありません。
もっと言い換えれば「奥の深さ」は半端ではないということです。

話しは戻りますが、まず日本人である不思議な感性。 それは礼に始まり礼に終わる。 感謝の心が思いやりに変わる。 謙虚な心が奥ゆかしさに転じる。 日本人の原点と言って良いでしょうね。
そんな心に羽織るのが着物です。 まさに波島はその典型と言って良いでしょう。 お弟子さんが先生を慕う原因がそこに見えます。
最近は簡単にスマホで挨拶できる時代です。 そうではないんですね。 心がけの美しさこそ着物が似合うと言って過言でないのが着物の魅力です。

一生懸命プロになりたいお弟子さんが日本舞踊のお稽古に余念がありません。
しかし、何回お稽古してもやはり問題はその姿勢です。

昔、会津藩校に「日新館」という幕末会津藩の教育の重要な役割を担った教育機関のあったことをご存知ですか!?
ここではあの子供たちに何を教えていたんでしょう。

毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長が次のような「お話」を一つひとつみんなに申し聞かせ、すべてのお話が終わると、昨日から今日にかけて「お話」に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行ったそうです。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

・・・・・・、つまり「心の持ち方」そのものです。
しっかりとした心の基礎が出来ていない者が剣を持ってもおかしなものです。



夢ー2

修行に、楽な修行など何ひとつありません。

一生懸命お稽古したから上手になる。であればみんな一生懸命お稽古に励みます。勘違いされると困りますが、勿論一生懸命は大切です。 つまり効果のある「一生懸命」でないといけないということでしょう。

前述に「感性(センス)」と言いました。 
では、どうしたらこの感性を磨くことが出来るか!? まずやりたいことが「好きだ」ということが大前提です。
好きであれば苦労なんかいとわないからです。  好きこそものの上手は間違いなくここからなんでしょうね。

私の理念に「結婚するなら感性の合う人と一緒になりなさい」・・・・という哲学のようなものがあります。
その時々の感情だけで一緒になった人の離婚の原因はその殆どが基本的に感性が合わないというデータではっきり判ったそうです。私の言い続けていたことが当たっていましたね。  

感性の磨き方!?
人に優しくあることでしょう。 美しい花、好きな場所に行(旅行)ってみることでしょう。 心から感謝できること、謙虚であること、適当に詩人であること。 いっぱいあります。

まして着物は日本の文化です。
外国人が楽しむ、日本の若者がゆかたで花火大会に出かける。 まったくなんの問題もなく素晴らしいことです。
しかし、美しい着こなしやプロ(時代劇)としてのそれは違います。
困ったことに、映画や舞台監督で日本舞踊を知らない人はもう悲しいかなおそらく殆どと言って良いほど居ないでしょう。

剣を持っても「待てない」、「間が持たない」、「心の表現が乏しい」、これは芸事全てに言えることです。

京都や大阪に勉強のため外国人相手のイベント(体験)施設に行って来ました。
もう問題外ということを超えて悲しくなりました。 それは日本の文化がブームだから等商売が先に立ちまるで学芸会のようなチームが多いという現実。 こんなやり方では一生懸命本気で日本の伝統や文化を大切にしようと頑張っている人はたまったものじゃありません。 
私が考えていることが全てだとは思いません。  では、なぜ波島教室で習うと評価されコンテスト等では素晴らしい結果が出るのでしょうか!?
つまり、妥協しないことがまず大事。 そしてこだわり抜く信念のようなもの。 何よりも人を大切にする心。
日本を再建するんだとさえ思えるこだわりは波島の作風にも大きく関係しています。

夢見ることはとても大切です。
次に自分を信じ抜くことです。  何よりも指導者を信じて欲しい。 しかしその数百倍も自分を信じなさいと私は言い続けています。

波島教室で一生懸命お稽古すれば本当に上手にはなります。 言い過ぎくらい自信に満ちた発言ですが、それは私の意見ではありません。 通っている生徒さんの生の声です。
結婚(しゅっさん)や遠距離転勤等でなく辞める人はいませんが、つまり感性の無い人であったり自分勝手な人はこの教室では務まりません。 感性との因果関係でそれを見事に証明しています。
それは指導者の心根がしっかりしていること、それらが伝わるからです。  そうしたら見事なまでに成長します。 不思議な現象ですが事実です。

しかし、波島がもっともっと伝えたいのは更に「心の持ち方」です。

日本人の素晴らしさは世界のどの国にも負けない素晴らしい心の持ち主だということです。  しかし、哀しいかなその心の持ち方は非常に軽く空しいものへと変わりつつあります。
これは便利さが招いた現象でしょうか!? それも一理はあるかも知れません。 日本人ってもっと素晴らしい国民なんですよ。
そう自信を持つべきじゃないかな!?

形をつくることは大切です。 しかし、その形はこころで表現できなければまだまだ未熟です。
着物を着ての演技の素晴らしさは「心の表現だ」・・・・ということが少しはお分かり頂けただろうか。 時代劇での立ち居振る舞いなど昭和の映画に比べたら余りにも貧相で悲しくなりますね。

浅草の公会堂で波島が「人形の恋」を演じたことがありました。 本番前日のリハーサルでお弟子さんが(客席で)泣いていたのを覚えています。 それが一人や二人ではないのです。
師の舞台を観て「幸せでした」とお弟子さんの声。 本番当日は満員の客席から大変なため息と涙でした。
日舞の基礎があってそこに心を添える。 まさに教科書のような舞台だったことを今尚鮮明に覚えています。

写真のように、一生懸命プロを目指す男性も何人も通っています。
まず身をもってその心を会得するために本当に一生懸命です。
よく、「稽古は嘘をつかない」と言いますが少し違います。  普段の生活、普段の心の持ち方。その心を表現することを覚えたら素晴らしい役者になれると断言します。

こういう大切な部分を知らないでメガホンを持つ監督が多くなった昨今、大きな問題はここら辺りにもありそうですね。
指導者はどこを、何を教えるか!? ここが一番大切なのです。

芸術は、金儲けなどでは決して大成しません。
努力したから大成する補償もありおません。  冒頭で述べた「感性」がそのほとんどです。
その「感性」を磨く事って出来るんですよ。  

いかに自分磨きが「心の持ち方」であるかを知って頂けたらこの上なく嬉しいですね。
感性を磨きながら日本舞踊を学んでください。 日本人だから表現できるその美しさをあなたも表現できるのです。

夢を諦めないで素敵な日本人になってください。  それがプロへの道です。



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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
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