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 サンタクロースっているんでしょうか? 3

いいえ、バージニア、それほど確かな、それほど分からないものは、この世には、ほかにないのですよ。

サンタクロースがいない、ですって?
とんでもない!嬉しいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いつまでも死なないでしょう。1千年後までも、百万年後までも、サンタクロースは、子供たちの心を、今と変わらず、喜ばせてくれることでしょう。』

これを書いたのは、フランシス=P=チャーチ(1839~1906)という同社の記者でした。 この人について、当時の編集長は、回想録に、「人間生活のあらゆる面について、深い洞察力と、するどい感受性を備えた人物だった」と書いていたそうです。
まやかしや、不正をどこまでも追及する記者魂とともに、豊かな想像力と暖かい同情心をそなえていたようです。これほど素晴らしく純粋な心の持ち主がいたんですね。
ある日、編集長はチャーチに、幼い筆跡で書かれた一通の手紙を渡して、この子への返事を社説に書いてみないかと言いました。
「八歳の子供への返事を社説に?」、チャーチは、はじめブツブツ言いましたが、やがて机に向かって書きあげたのが、これだったのですね。
バージニアのお父さんは、警察関係のコンサルタントも務める外科医でした。多分、小さな娘の率直な質問にたじたじとして、「サン新聞に聞いてごらん」といったのでしょうねと本のあとがきに記されていました。
成長したバージニアは教職につき、引退する前の三年間は、ブルックリンの公立学校の副校長を務めました。
この学校は、長期にわたって入院生活を送っている子供たちのための学校でした。
バージニアが1971年に81歳で亡くなったとき、「ニューヨーク・タイムズ」は、「サンタの友だちバージニア」という見出しに一文を捧げ、「アメリカのジャーナリズムにおいても、もっとも有名な社説が書かれるきっかけとなった、かっての少女」と記してその死を悼んでいます。
私はこの本を手にした後、感動となんとも言葉に言い表せない気持ちにかられ、是非多くの人にもと、50冊ほど購入し知人やアルバイト生に贈りました。

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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