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 社会に飛び出す若者たちへ 3

大学卒業しても決して安心できない受け入れ側企業の実態。つまり高校生も含めての就職難だ。国の借金は初めて税収を上回る最悪の事態と、決して元気とは言えない春を迎えている。
こうした事の責任は国の問題なのか、それとも企業側の問題なのか?賛否両論巷では勝手な議論が繰り広げられている。若者もそこに十分甘えているように思う。
私も長年就職時の面接担当をしたことがあるが、残念ながら最近の若者に共通して言える「甘えの構造」が見え隠れしているのが実態だ。分かりやすく言えば「権利」と「義務」の関係とでも言おうか!
『どんな会社に入りたいですか?』、この問いに対し殆どの若者が「安定した企業」を選択する。勿論間違いではないが、こう言う若者は入社後が怖い。
私はインターンシップ制度を極力採用してそれら若者の本心を探る。まだ学生気分が抜けていない者。なんとか職場(企業)を理解体験しようと腕まくりしてくる者、本当に様々だ。
全てとは言わないが残念なのは夢がないことには頭を抱えたくなる。入社当時から第一線で活躍できると錯覚している者も少なくない。新入社員だからと、お茶出しやトイレ掃除等々をしなければならない事はないが、最初の頃は誰でも会社のイロハを知らない訳だから、積極的に出来ることから始める行動力は必要である。
昔、老舗百貨店「三越」の新入社員のエピソードを聞いたことがあった。
有名大学を出て、大きな夢とともに三越に入社。最初のイベントは間もなくやって来た。中元セールである。
ご存知ないかも知れないが、贈り物は三越の包装紙は信用や高級感も含め最高に人気があった。
お中元の包装紙の上に短冊を付け名前を書く。のし紙も同じだ。お客様のご用命で新入社員の男性は自ら筆を持って送り主の名前を書いたのだ。その文字があまりにも素晴らしく、会社中に知れ渡ったそうだ。販売員の誰もが、のし紙や短冊をすべて彼にお願いするようになった。
彼は定年後も嘱託として筆を持ち続けたそうだが、つまりあることがきっかけで生涯短冊に名前を書き続けたのである。大きな夢と希望を持っての入社だったはずが、達筆だと言うことでその人の運命が左右されたのだ。幸せだったかどうかは本人でないので分からないが、こういう現実も事実としてあったのですね。(つづく)

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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岡部俊雄

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