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 相撲界の体質 2

番付表が姿を現した。東に西にと赤く塗られた歯抜けの番付表。解雇・謹慎と言葉では言い表せない日本の伝統文化が汚名という色で塗りつぶされている。
人間というものは、自分が失敗をしたり不利な状況になるとどうしてこうもいい訳をするのだろうかと悲しくなってしまう。今までに何もなかったから良かったのではなく、本当に今回いろんなことが表面に出て良かったと思えば良いのだ。花札やトランプに興じるなんてことは誰だってやったことのある遊びのひとつだ。程度が分かって常識で判断できるようなら問題ではない。
報道各社はまるで鬼の首でも奪ったかのようにこれみよがしに叩いている。
私が知っている限りにおいては、サッカーやプロ野球等々一流選手を夢みて頑張った少年の殆どはなかなか勉強も並行してやるということが出来なかったはず(やらなかったが正しいかも!)。言いかえれば寝る間も惜しんで頑張ったからこそ一流への道が開けたんだとも思える。こうして述べている私でさえ見てきたような感想を言っていると言われても仕方がないかも知れないがまだ私の方が気づけた部分は多い。
凝り固まった古い体質の中は今にして思えば次元の低さだけが浮き彫りになっているようにしか思えない。
少し強くなれば周りにチヤホヤされてしまう。
しかし、同じプロでもアメリカで頑張っているイチロー選手はどうだ。そういう人間(プロ)だって実際いるではないか。私も仕事がら力士と会う機会もあるが、会場での力士は完全に特別扱いされている。部屋に帰ればテレビゲームに興じているまだ20代の若造たちなのだ。
親方もそうして育って来たわけだからその方法が分からないのだろう。大切なのは時間の使い方だ。
本当の意味で人生に大きな目標があればもっと時間の使い方を工夫できるのだ。役員以下力士が一堂に介し、「どうも申し訳ありませんでした」と頭を下げている光景は見たくない。
理事長は「とことん膿を出す」と会見で言っていましたが口でなどなんとでも言える。つまり分かっていないのだ。勿論会見場で出過ぎた報道カメラマンにも問題はあったが、外部理事の報道への注意に対し便乗して怒っていた理事長の形相が滑稽でならなかった。
本当に反省している心からはそうした態度は決して出て来ないはずだから。それが分かっていない人間が理事長を務めていたとあれば大いに問題だ。一般人からすればこれほどの体質がまだ残っているんだと首をかしげたくなる。指摘され注意を受けたときにどう受け止める気持ちを持っているかが大きな問題。
役職にしがいみついているようでは良き指導者になどなれない。相撲フアンもが認める魅力的なヒーローとは何も現役力士だけではない筈だ。
待ち望んでいる大相撲フアンのために本物の興奮を呼び起こして欲しい。後援会のみなさんも本当に応援支援するとはどういうことか一緒になって考えて欲しい。でなければこの世界の体質は変わらないから!

 人名、会社名等(著名人は除く)は仮名ですが内容は全てノンフィクションです。
 【俊介の部屋】は平成21年6月4日にスタートしました。(毎日掲載しています)
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