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 お中元の意味

私は20代の頃名古屋の老舗で働いていましたが、この会社は宮内庁御用達を許され贈答品としても名古屋一の有名な商品を製造販売していました。
私の担当が企画開発ということもあって出店や商品開発に携わっていたのでいろんなことを知ることが出来ましたね。名古屋名産は「きしめん」「ういろ」「守口漬」と全て商品が重たいのが特徴でした。
夏は「お中元」、冬は「お歳暮」。短冊にはその他「寸志」「志」「御礼」「内祝い」等々目的によって名前の上にそのお記しを付けたものです。勿論今でもその名残りは続いていますが現在のそうした風習は少なくなりましたね。
名古屋は夏暑いので「暑中見舞い」も「お中元」同様よく商品に貼って包装したものです。

さて、今がその時期に当たる「お中元」ですが、これは中国から来た「上元」「中元」「下元」のひとつなんです。
上元は時期が1月(古くは2月から3月)を指し日本には普及しませんでしたが小豆粥を食べるとその年の疫が避けられると言われていたそうです。
そして「中元」ですが、これはお盆に深く関係していて祖先の霊を供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)を催すとあります。日本ではこれがお盆の行事となり、さらに、目上の人やお世話になった人等に贈り物をするお中元が派生したものです。
そして「下元」ですが古代中国においては先祖の霊を祀る行事だったが、後に、物忌みを行い経典を読み、災厄を逃れるよう祈る日となったそうです。
日本ではこの日に行われる行事や「下元」と称する行事はありませんが、この前後の日に、収獲を感謝する十日夜(とおかんや)、亥の子などが行われ、日本に伝わった下元が各地の収獲祭と結び付いたものと考えられているそうです。
何か最も日本らしい文化のように思いますが、全て仏教を通じて日本に伝わったもののひとつなんですね。
これが「お中元」だけが残ったのもまさに日本人らしいと言えば言えます。
お世話になった人への感謝の気持ち、そう言うととても心のこもる大切な行事になりますが、これが汚職や仕事の便宜へと走り更に人との付き合い方が稀薄になるにつれ時代を象徴するようにこうした行いが少なくなって来ました。
百貨店の老舗、代表的なのが名古屋では松坂屋、都内では三越といったように贈り物にも信用度があって老舗の包装紙がものを言った時代があったのです。
心をこめた贈り物とか心の通うお付き合いといったキャッチフレーズがものを言った時代でもありました。
教育に手や目が届かなくなるとそのキャッチフレーズも滑稽に見えたケースも何度かありました。
素晴らしいキャッチフレーズを看板にしたトラックが無謀運転をしたりと経営者の手が届かなくなっていったのです。
中国から来て中国にない文化。「中元」ひとつとっても日本人は素晴らしい行事へと変えていったんですね。
お中元をいただくたびに、贈り手に感謝の一筆をしたためる。年に1度か2度の温かい心を受け取ったとき、日本の文化はやっぱり素晴らしいと改めて思います。
私も出来ることならとアイデアをこらし、受け取った人が本当に喜んでくれるような工夫を続けたいと思っています。
先日の「ほおずき市」などはその良い例ですね。気持ちが届いたのか素晴らしいお手紙に出会えるのです。
こころを贈ることはこれからもずっとずっと続けたいと思います。おもてなしの心はそうした中に潜んでいるような気もするからです。

 ありがとう!感謝の心こそ幸せになれる秘訣です。素晴らしい人生を!
 優しさや笑顔に触れて温かい気持ちになれるように、あなたの真心で!
 ご感想は shiawasekazokuyt@nifty.com まで
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岡部俊雄

管理人 : 岡部俊雄
チーフ・プロデューサー
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